気候
▼タイの気候
タイは赤道近く、北緯30度あたりに位置しているため、気候区分は熱帯です。年間を通じて気温が高く、平均最高気温は30度を越えます。つまり、常夏です。ただ国土が南北に長く、その距離は1850kmあります。北部は南部より平均気温が16度低く、同じタイと言っても一口に暑い国と表現できるわけではないようです。季節は3つで、5月~10月の雨期、10月から2月の乾期、2月中旬から5月の暑気です。一年を通じて過ごしやすいのは乾期です。雨が少なく、気温もほかの季節に比べて上がらないからです。逆に暑気は地域によっては気温が40度を超え、夜になってもそれほど気温は下がりませんので、過ごしにくいです。降水量は9月と10月の雨季に多く、12月や1月はほとんど雨が降りません。
▼地域別の特徴
タイの地域は4つに分類されます。
北部:山岳地帯が多く、気温も上がりにくい地域です。木材の輸出などが代表的な産業の一つでしたが、乱伐によって今は衰退しています。高原野菜や花の栽培も盛んです。
東北部:面積がもっとも広い地域です。ただ、農作物の栽培にはあまり適していません。その理由は土に保水力がなく、乾燥がちになり、しかも土壌に塩分が含まれているからです。タイの中ではもっとも貧困な地域といわれています。
中部:チャオプラヤ川が流れる肥沃な土地をもつこの地域では、米作をはじめとする農作物生産が盛んです。タイの首都・バンコクも中部に位置しており、タイの経済の中心です。
南部:広く海に面するこの地域は、漁業ほか銀の産出、ゴムの生産
で潤ってきた地域です。富裕層も多く、中部とともにタイ経済を支えてきた地域です。
▼タイ人の服装について
一昔前まではタイの人々は服装やファッションに対しておおらかで、いまでも都市部以外は同じような気質を持っています。しかし日本や韓国などアジア先進地域のファッションの影響からか、最近では
流行にたいして敏感な部分もあるようです。それとビジネスや公共の場での格好にはうるさい人も多く、服装で相手を品定めする面もあります。
タイへ観光に行った場合の服装ですが、北部は朝晩冷え込むので長袖がないと厳しいかもしれません。そのほかは日本の夏の服装で問題ないでしょう。