タイの道路や鉄道の状況はどうなっているでしょうか、またインターネット普及率は?

インフラの整備状況

▼タイのインフラについて

タイの交通インフラは、鉄道輸送網の整備が遅れている関係で道路がその中心となっています。タイの運輸省の調べでは貨物輸送の実に86%が道路輸送を占めており、鉄道はたった2%となっています。ロジスティックコスト的にはGDPの15%に達し、国土の割に高いコストが産業競争力において悪影響を及ぼしているとも言われています。タイの国土的な特徴として、マレーシア、ラオス、カンボジア、ミャンマーなどに国境を接しています。その利点を生かしたインフラ整備が進めば、タイの貿易強化の一助となることは明白で、政府の課題ともなっているようです。

▼インフラの整備状況

しかしながら、こうしたインフラ整備にはお金がかかります。タイの予算規模はそれを実現する額には程遠く、2012年の財政年度では、インフラ整備に充当される予算は全体の20%とも言われており、さまざまなインフラ整備計画は実行されずにいます。ただ、近年、2兆バーツ、日本円で6.3兆円規模のインフラ整備計画が計画されており、それが実現することで期待される効果として、ロジステックコストの低減、貨物列車の平均時速の向上、貨物輸送における鉄道・水運シェアの向上、大量輸送システムのシェア拡大などなど、インフラ全体の底上げが計画され、輸送網の整備が期待されています。タイの物流システムはもともと、道路だけでなく、水運、航空、鉄道などさまざまな運送手段を有しており、それを輸送ルートとして利用できるかどうかの問題に帰着していました。鉄道のレール幅が1メートルと狭く、貨物輸送に際して最高スピードを落とさなければならないなど、根本的な部分で欠陥を抱えていたのです。

▼インターネットや電話などのインフラ

タイでは携帯電話の加入者が2000年以降急激に増えており、近年ではスマートフォンの一般普及率も日本を凌駕するほど高くなっています。ただその反面、固定電話は一般化しておらず、回線の確保だけでなく、雑音や混線などが頻発するなど十分とは言えません。携帯電話の普及率が高いのも、そうした事情からであるといわれています。

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