増え続けるタイの人口、今後どのようになっていくのでしょうか

人口推移

▼タイの人口推移

タイの人口推移(1980年~2013年)を見てみましょう。

この30年の間に人口は4600万人から7000万人に届くところまで増えています。右肩上がりで増加し続けており、90年代半ばにその人口増加の割合が逓減した日本とは対照的です。隣国のマレーシア、シンガポール、カンボジアなどと比較しても、単純な人口で上回るタイには比肩しえません。今後も3,4年ごとに100万人ずつ増えていくという試算もあり、2020年には人口7000万人を突破する見込みとなっています。ただし、特殊合計出生率は急激に下がっているため、高度成長期を終えた80年代以降の日本のように、人口増加の勢いは弱くなっていくと思われます。

▼タイの人口推移でみる、過去・現在・未来

では次に失業率を見てみましょう。タイの失業率はデータのある2000年以降で見ると非常に低位で推移しており、2012年には0.7%と先進国にも類を見ない(106位中、105位、つまり上から2番目)優秀な数字となっています。低いといわれる日本の失業率でも5%前後ですから、その数字がいかにすごいものかわかると思います。シンガポールやマレーシアと比較しても2~4%低い数字であり、国内産業と労働意欲の高さはタイならでは、といったところではないでしょうか。今後も失業率は低いまま推移するとみられており、高くとも1%で収まる見通しです。

▼タイの年齢別人口と労働

タイの平均余命は右肩上がりです。1980年では64歳だった平均寿命も90年代に入り70歳を突破、10年ほど停滞していたものの、ここ10年で再び伸びはじめ、現在は74歳程度となっています。ただこの傾向と合計出生率の低下からわかるとおり、高齢化社会への道を着々と進んでいます。20歳以下の人口は30%以下でかつ65歳以上の人口が7%以上のため、高齢化社会となっています。都市人口比は30%を超え、地方出身者が次から次へと都会へ進出している傾向にあり、そこで仕事を見つけ、消費生活を行うのが主流となっているようです。その点では一昔前の日本と似ているかもしれませんね。

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