タイの日本人学校
・泰日協会学校(バンコク日本人学校 โรงเรียนสมาคมไทย-ญี่ปุ่น)
所在地:プララーム9
・泰日協会学校シラチャ校(シラチャ日本人学校 โรงเรียนสมาคมไทย-ญี่ปุ่น ศรีราชา)
所在地:チョンブリ県シーラチャ
バンコク日本人学校は、1956年1月より泰日協会が運営する小中一貫学校で、2015年現在小学部2292名、中学部631名の大規模校です。1926年に設立された盤谷日本尋常小学校を母体とし、世界で最も長い歴史を持った日本人学校です。
シラチャ日本人学校は、日系企業が集中し日本人人口の多いラヨーン・チョンブリ地域に、2009年4月に設立されたタイ国内で2校目の日本人学校です。バンコク校同様の小中一貫学校で生徒数は400名ほどとなっています。
タイでは外国法人による学校設立が認められていないため、泰日協会というタイ日の友好親善を目的として設立されたタイ法人が設立母体となっていますが、「可能な限り日本の学校と同じ教育を行なうこと」を目的として設立されています。
日本人学校の入学資格
入学資格としては、児童が日本国籍を持っていること、両親及び本人が適正なビザを保有していること、児童の日本語審査、国際結婚家庭の日本語審査となっています。扱いとしてはタイの私立学校になりますが、日本の文部省より認定を受けており、日本の教員免許を取得した教員が日本語で授業を行います。
近年はタイ在留日本人の増加に伴い急激に生徒数が増えたため、以前と比較し入学が難しくなってきているようです。特に国際結婚家庭では、「保護者が日本人と同等の日本語能力を持っていること」という部分や、児童本人の日本語力の問題で入学を断られるケースもあるということです。
必要書類と費用
・費用:入学金15万バーツ・授業料11万4000バーツ/年(小学部)、12万6000バーツ/年(中学部)、送迎スクールバス代、PTA会費ほか
・関連機関に請求する必要がある書類:入学願書、在学証明又は卒業証明、指導要録の写し、健康診断表、歯科検診票、教育用図書給与証明書
・自身で作成可能な書類:両親本人それぞれの、旅券原本、顔写真ページ、ビザページ、入国スタンプページのコピー。労働許可証原本とそのコピー。本人および保護者の顔写真。
日本国内の学校からの転入という形になるため、前籍校からの引き継ぎ書類が必要になります。
高校卒業後の進路
インターナショナルスクールには高校の課程を持つ学校もありますが、日本人学校には高等部が無いため卒業生は日本に帰国して進学するケースが多くなっています。また国際結婚家庭に育った児童の場合は、漢字の読解力や小論文といった、日本語能力の不足を何らかの形で補う努力が必要となってきます。
その他の日本人向け教育機関
高校卒業後日本へ帰国して進学する児童の学力アップ目的や、保護者の転勤などで在学中に本帰国し、日本の私立学校を受験する児童も多いため、バンコク都内には受験対策用私塾が開校されています。日本人が多く居住する地域に集中していますが、BTSプロンポン近辺、トンローなどに多数あります。
・ネクサス 明倫(旧泰明倫館):所在地プロンポン・スクンビットsoi39、タイ文部省認可学校で小中学生が対象、日能研と提携しています。
・駿台バンコク校:所在地BTSプロンポン・スクンビットsoi24、2010年創立のタイ教育省認定学校で小中学生が対象。
・泰夢:トンローsoi13 早稲田アカデミーなどと提携。インター生向けの高校部では漢字学習や小論文などインタ=ナショナルスクール生が苦手とする分野に力を入れたカリキュラムを持つ。
・タイ学研:所在地プロンポン・スクンビットsoi39、1988年開校。毎日自宅まで教材を宅配し、前日のプリントを回収し添削するシステム。