タイ保健省のコンドミニアム向けコロナ対策ガイドライン
感染者が増加しているバンコクでは、いくつかのコンドミニアムでも既に感染者が出ています。スクンビットなどのこんどにミアムでは居住者が全員隔離されたりするような事態も発生しました。あなたのコンドミニアムの対策は万全でしょうか?もし、感染者が出る場合に、どのような対策を実施すべきか?タイ保健省は、コンドミニアム、アパート、学生寮に向けて以下のようなガイドライン公開しました。
一般的な感染防止ガイドライン(3月23日公開)
コンドミニアム、アパート、寮の運営業者は、次のような対策を実施すべき。
- コロナの流行やタイ保健省感染対策局のガイドラインに従った安全対策に関する掲示を行い、従業員、居住者、そして、来訪者に向けて情報発信をする。現在、タイ保健省感染対策局では、3つの言語(タイ語、英語、中国語)にて安全対策のガイドラインに関する情報公開をし、ホットライン1422、または、以下のホームページからダウンロードできる。
https://ddc.moph.go.th/viralpneumonia/introduction.php - 従業員、居住者、その接触者(一緒に住んでいる人および来訪者両方を含む)について、もし、発熱、咳、喉の痛み、鼻水などがあれば、必ずマスクを着用するようにし、手洗いを徹底して、すぐ医者に行くようにする。また、14日以内に海外から帰国した場合は、渡航履歴を医者に知らせるようにする。
- 手洗いアルコールを共同スペースに設置する。例えば、ロビー、食堂、運動エリア、出入り口、エレベーターなど。従業員や居住者が利用しやすいようにして、感染拡大の低減につなげる。
- 備品などについてよく利用するものを清掃する。例えば、エレベーター、エレベーターボタン、電気のスイッチ、電話、ドアの手取り、自動ドアのボタン、キーカードの読み取り機、階段の手取り、公共トイレ、来訪者が多いカウンターがその対象になる。清掃し、除菌をするため、トイレ洗剤、10倍の水で薄める漂白剤、あるいは、70%のアルコールが有効とされる。
- 場合によっては、非接触型の体温測定を入り口カウンターに設置し、建物に入る人の体温測定を行う。
- 居住者に対してマスクの販売を行う。
- 清掃する従業員に対して、感染リスクを説明し、マスク、メガネ、長い手袋を着用してもらい、感染防止をする。
- 従業員には、水および石鹼、あるいは、手洗いアルコールによる手洗いを徹底してもらい、目、鼻、口に触らず、体を温め、よく睡眠をとるようにする。
- 1週間以内、肺炎になった従業員が二人以上発生する場合、診療時にすぐ医者に知らせるようにする。
また、居住者は、次のような行動をとるのが望ましい。
- 海外渡航があれば、密接の場所や公害のある場所、そして、咳やくじゃみをする人を避けるようにする。もし、避けられない場合は、必ずマスクを着用する。
- 生きている動物が売買されている市場に入らないようにし、動物との接触や接近を控える。特に、病気になった動物や死んだ動物を避ける。また、生の部分があるような肉類や食品を避ける。
- 水および石鹼、あるいは、手洗いアルコールによる手洗いをし、不要に目、鼻、口に触らないようにする。
- ほかの人の私物を利用しないようにする。例えば、ハンカチーフ、コップ、タオルなど。呼吸器官に病気を引き起こすウィルスは、感染者から出た液体からも感染する。
- 体を温め、十分睡眠をとる。
- タイに帰国し、14日以内、もし、発熱、呼吸器官に関する症状(咳、喉の痛み、鼻水、呼吸困難など)がある場合は、マスクを着用し、すぐ医者や保健所へ行く。感染による肺炎で重症化する可能性があるため、必ず渡航履歴をきちんと説明する。
コンドミニアム、アパートや寮で感染者が出た場合のガイドライン(3月25日公開)
- 感染防止、監視、そして、感染者の隔離
- 流行に関する知識や助言などの掲示、媒体を用意し、従業員、居住者、来訪者に知らせる。例えば、距離の取り方や、手洗いの方法、マスク着用方法に関するポスターなどが考えられる。
- 従業員、居住者各部屋、近接者も含めて、海外への渡航履歴、あるいは、タイ国内でコロナ感染者が発生した場所へ行ったことがないか調べる。タイ保健省感染対策局のホームページ(https://ddc.moph.go.th/viralpneumonia/index.php )にて発表されている。もし、14日以内、従業員がコロナ感染者が発見された場所へ行ったことがある場合は、直ちに、14日間休職・隔離してもらい、指示に従い、タイ保健省感染対策局へ報告する。
- 従業員が多いコンドミニアム、アパート、寮の場合、勤務する前に従業員の体温測定を行い、37.5度以上の発熱、咳、くじゃみや喉の痛み、鼻水がある場合は、休職・隔離してもらう。2日以上経っても症状が改善されない、あるいは、悪化する、例えば、呼吸困難や疲れ呼吸の場合、直ちに、病院で診療を受ける。
- もし、従業員や居住者の感染が確認された場合、その従業員と居住者に直ちに休職し、医師の指導に従い、病院、あるいは、(症状がない、あるいは、少ない場合は)自宅にて隔離する。
- 地元の保健局オフィスと電話や連絡を担当する担当者を設置し、保健省の指導に従い、対策をする。
- 感染者への接触者を隔離
感染者を確認した場合は、地元の保健局オフィスに通報し、接触者の調査を行う。接触者は全員、すぐ休職し、居住する場所や地元の保健委員会の指定した場所にて、感染者への接触をしてから14日間ほど隔離する。接触者は以下のような定義がある。
- ①家庭内の接触
・一緒に暮らしている家族および感染者の世話をする人。感染者と同じ家に住んでいる人。 - ②交通機関内の接触
・感染者の症状発生時に、飛行機に乗った場合、同じ便に乗った人の中から、特に、同じ列の座席、そして、前後の2列目までの座席。
・感染者のエリアでサービスをする乗務員
・同じグループの渡航者、例えば、同じグループの観光ツアー
・感染者の症状発生時に、ほかの交通手段を使った場合は、同じ交通機関にいた人、呼吸器官からの液体に接触した従業員や交通機関の利用者、咳やくじゃみに触った者、感染者から1メートル以内にいる者。 - ③学校、職場、コミュニティでの接触 ・学生や同僚、例えば、症状が発生した感染者と面会したりする友達や、感染者の呼吸器官からの液体、咳やくじゃみに触った者。
・感染者と同じコミュニティ内、あるいはほかのコミュニティで感染者の呼吸器官からの液体、咳やくじゃみに触った者。
- ①家庭内の接触
- 場所の清掃
- ・従業員や清掃を担当する従業員に対して、感染リスクについて教育し、自己防止を徹底してもらう。例えば、作業中に、マスクの着用、手袋の着用をする。よく利用する備品を清掃する、例えば、オフィスのデスク、パソコン、オフィスの備品など、そして、清掃用具である。 ・多くの人が接触する用具やエリアを清掃する。例えば、手釣り、ロック、お手洗い、ほかの用具。6%漂白剤を1対99で水に薄める清掃液や、70%アルコールで清掃する。 ・感染ごみの捨て場を用意し、感染ごみの取り扱いに注意する。例えば、利用済みのティッシュが体液で汚染する可能性がある。ごみ捨ての前にきちんと袋を締め、手洗いで汚染を落とす。
- 居住者へのアドバイス
- 公共施設や集会の場へ行かないように避ける。もし、必要な場合は、きちんと、マスクを用意し、手洗いアルコールでよく手洗いをする。
- 水および石鹼、あるいは、手洗いアルコールによる手洗いをし、不要に目、鼻、口に触らないようにする。
- ほかの人の私物を利用しないようにする。例えば、ハンカチーフ、コップや食器など。
- 病気になった場合は、すぐに休職し、自宅療養。2日以内に症状が改善されない、あるいは、悪化する、例えば、呼吸困難や疲れ呼吸の場合、直ちに、病院で診療を受け、上司および、居住地の運営会社へ通知する。