思いのほか多いタイ語翻訳の求人数
現在は旧来の紙媒体のみならず、インターネット上で求人情報を取り扱うサイトの数も多く、手軽に仕事情報の閲覧が可能になってきました。ためしにそれらのサイトで「タイ語の翻訳」に関する求人を検索してみてください。思いのほか多くの求人数が表示されることでしょう。このようにタイ語翻訳を行なう業務は、非常に多く市場で要求されており、翻訳自体求められることの多いジャンルの職業と分かります。
タイ語翻訳の求人が多い背景には、訪日外国人観光客数を押し上げる様に伸びてきた、タイ人訪日数の増加が大きな要因となっています。またタイは同じ仏教国ということもあってか熱烈な親日国で、文化的にも日本の影響を強く受けています。日本の文化や産業に対する強い飢えと憧れから、広範囲に日本語文献のタイ語翻訳を期待されています。
しかし日本でタイ語学習を行う場合、東京外語大・大阪大学などの限られた学部でしか履修出来ないといった状況があります。このようにタイ語習得者が非常に少なく、増え続けるニーズをカバーできるほどの翻訳者がいないといった状況なのです。
専門スキルが必要になる
更にタイ語翻訳を実務として行う場合、対象分野における専門的な知識も非常に大切です。医療分野における翻訳を例に取れば、医学界では多くの医師が新たな病気や治療法を研究し、その特徴や治療方法などを論文として発表します。それらの論文は、多くの人の命を救うことに役立ちますが、この種の論文に記されている内容は、最新の情報であることも多く、医学知識のない人間が翻訳を行った場合、正しく解釈出来ずに内容が変わってしまう恐れもあります。
このように分野に精通した翻訳家が翻訳する必要があるという、翻訳の業種的な背景からも更に数限られた人にしか対応出来ない仕事であるといえます。
タイ語翻訳が必要な場面は更に増えていく
近年タイ急速に経済成長が進んできたタイでは、地方都市のスーパーでさえ日本のお菓子や食品が手に入り、デパートには必ず日本食店があるというほどの状況です。またコンビニエンスストア等で見かける商品パッケージには、タイ国内のローカルメーカー製の商品でありながら、日本語をデザイン的に取り入れた物が非常に多くなっています。これはタイ国内で日本ブランドに対する高品質なイメージが確立しているためです。食品に限らず様々なカテゴリーで日々発売される商品パッケージに、日本語が表記されることは益々増えていくと想定されます。