タイ語の翻訳
世界中には数多くの国があるため、多数の言語が存在しています。インターネットの普及なども手伝い、近年は海外の情報を日本に取り入れたり、日本から海外に発信する機会も増えました。しかしそこで問題になるのが言語の違いです。言語が異なればそのままでは理解ができませんので、他言語から情報を得るためには、まず対象となる言語の単語や文法ルールを覚える必要があります。
とはいえ母語でない言葉をそう簡単に理解出来るようにはなりませんので、どうしても翻訳に頼る事になります。日本語に翻訳された映画や本であれば、なにも苦労なく見たり読んだりして楽しめます。
翻訳に対する需要は、経済的・文化的なつながりの深い英語圏・中国語圏の国々との間に発生することが多いため、やはりボリューム的には英語や中国語との翻訳が圧倒的ですが、近年ASEAN諸国の発展とともに経済的に豊かになり、訪日観光客が一気に増えてきたタイ語翻訳のニーズも急速に膨らんできました。
タイ語の文字
タイ語は英語や中国語などと違ってあまり馴染みがないため、どのような文字かイメージが湧かないかもしれません。
タイ語は、一見記号のようにも見えるタイ文字で表記されます。タイ文字は子音字と母音字と声調記号に分かれ、仕組みとしてはローマ字などと同様、子音と母音を組み合わせて表記するインドをルーツとする表音文字です。ちなみに英語や日本語の横書き同様左から右へ表記します。
タイ語における文字とは42種類ある子音字をいい、「コーカイ」(ก.ไก่)と呼ばれるアルファベットに当たるものです。タイ語ではこれら子音字の前後左右に、9種類の母音字を組み合わせ、更に4種類ある声調記号が使用されることがあります。
またタイ語は英語などと違い、我々日本人にとって耳に馴染みのある単語もほとんどありません。おそらく普通の日本人の方がご存知なタイ語は「ムエタイ」「トムヤムクン」程度では無いでしょうか?さらにこれらでさえも、日本のカタカナ発音とは全くイントネーションが異なるため、そのまま日本人が発音してもまず通じません。
このようにタイ語は、学習経験のない人に簡単に読めるようなものではないため、タイ語で表記された情報を得るには、やはり翻訳が必要不可欠になります。
タイ語はイントネーションが重要な言語です
タイ語には、平声・低声・下声・高声・上声の5種類の声調があります。このことからも判るとおり、タイ語はイントネーションが非常に重要な言語で、イントネーションの違いによって意味が全く変わってしまう言葉が数多くあります。
もちろん日本語にもイントネーションで意味が変わる言葉はあります。例えば、「はし」という言葉。イントネーションの違いだけで「橋」にも「端」にも、さらには「箸」にもなりますが、タイ語にはこのような言葉が非常に多いということなのです。
またタイ語は、言葉それぞれが持っている声調に加え、声調記号をつけることで異なったイントネーションに変わるため、タイ語を正しく理解するには単語や文法だけでなく、声調記号が加わった時のイントネーションの違いまで覚えなければなりません。
タイ語の文字数と単語数の数え方
タイ語の文字数カウント方法は、日本語や英語とは少し違いがあります。タイ語の場合、子音と母音以外に声調記号も文字数に含まれますので、同じ内容を表す場合に文字数が多くなりがちな言語です。
またタイ語は、英語のような「分かち書き」を行わないため、すべての単語は区切りなく続けて表記されます。単語力がない場合、そもそも単語が何処で区切られているかすら、全く理解できないかなり厄介な言語です。残念ながら文書作成ソフトの単語数カウント機能も使用できません。