タイ語に限ったことではありませんが、翻訳のジャンルは「産業翻訳」「出版翻訳」「映像翻訳」に大別されることが多いです。
翻訳市場の殆どは、日英・英日翻訳です。タイ語翻訳はマイナーな言語に分類されるため、特定のジャンルに特化した翻訳者は非常に少ないのが現状です。
・翻訳における大半の文書は、産業翻訳に分類されます。産業翻訳は実務翻訳やビジネス翻訳とも呼ばれており、ビジネス・経済活動において必要となる文書を翻訳します。翻訳市場における90% は産業翻訳です。
・出版翻訳とは、書籍・電子書籍や漫画、雑誌の記事などを翻訳することです。文芸翻訳などとも呼ばれており、詩歌などの翻訳も出版翻訳に分類されます。
・映像翻訳とは、映画やドラマなどのセリフを翻訳する字幕翻訳・吹替え翻訳などが該当します。最近では、Youtube や TED などの動画の翻訳も映像翻訳に分類されます。
インターネットの普及やスマートフォン・デバイスなどの普及により、従来のような翻訳のジャンルの垣根はなくなってきています。
実用的なタイ語翻訳に必要となる日本語能力試験(JLPT)のレベルは、N1・N2です。日本語能力試験は年2回実施され、タイ人ではN1の認定者は約500名・N2は約1,400名弱と少ないです。
そのため、出版物の翻訳や映画などの翻訳は、特定の翻訳者に依頼が殺到する傾向にあります。